チワラスボ:絶滅危惧種、揖保川水系で初確認 河口部に干潟、希少種生息地に /兵庫

チワラスボ絶滅危惧種揖保川水系で初確認 河口部に干潟希少種生息地に /兵庫

 国交省近畿地方整備局は07年度実施の「河川水辺の国勢調査」で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されているハゼ科の「チワラスボ」を揖保川水系で初確認したと発表した。これを含めて重要種17種を確認し、今回調査した全国の一級河川43河川のうち2番目に多かった。揖保川河口部に干潟が残っており、ハゼ科の希少種の重要な生息場所になっていることが推測できるという。【久野洋】
 「国勢調査」は国交省が全国の一級河川から対象を選んで調査しているもので、一つの河川を5年に1度調べ、生物や水質をデータベース化している。播磨地方では今回、ともに4回目となる加古川揖保川の両水系で各7地点を調査した。
 揖保川では17重要種を含む83種を確認した。前回調査に比べると合計で8種、重要種で7種多かった。絶滅危惧IB類(近い将来における絶滅の危険性が高い種)ではチワラスボとクボハゼを確認した。前回確認された1A類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)のキセルハゼは今回見つからなかった。特定外来生物のブルーギルやオオクチバス(ブラックバス)は前回に続いて少数確認された。
 また、加古川では14重要種を含む96種が確認された。前回より合計で7種、重要種で8種多かった。さらに、クボハゼなどの重要種が河口干潟に生息していることも分かった。ただ、ブルーギルとオオクチバスは河口を除く全地点で確認され、今後の生態系への影響に注意すべきだとされた。
 姫路市立水族館によると、チワラスボは体長10~15センチ。泥状の干潟に潜って生息しているため、埋め立て地が多い播磨地方で見つかるのは極めて珍しいという。水族館は「干潟の中でも泥状だと多様な生態系がある。継続的な調査ではないので、そこで繁殖しているか不明だが、チワラスボが見つかったことで、揖保川流域の生物の多様性が増したことは間違いない」と話している。
〔播磨・姫路版〕
5月11日13時1分配信 毎日新聞



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