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“雷” ビルや自動車に逃げ込め!! 「遠雷」…実は“近雷”

” ビルや自動車に逃げ込め!! 「遠雷」…実は“近雷

 ■木立での雨宿りは禁物

 「地震、、火事、親父(おやじ)」と恐れられているはこれから迎える夏に多く発生し、落雷被害も目立つ。海や山でアウトドアを楽しむ際には落雷から身を守る術を心掛けたい。でも、いったいどんなことに注意すればいいのか-。(津川綾子)

 ◆間違った対策

 落雷で死亡するケースは毎年数件あり、警察白書によると、平成19年には2人が死亡している。今年5月には兵庫県芦屋市の遊歩道で、ジョギング中の男性=当時(43)=が落雷で亡くなった。

 気象庁によると、これからの夏の季節は雷が発生しやすい。特に山間部は、地表が高温になると斜面に沿って上昇気流が生じ、雷雲ができやすい。昨年、気象台など全国74カ所で観測された雷日数の約半数が6~8月に集中。山が近い宇都宮(栃木県)では8月、2日に1回は雷が発生した。

 落雷に遭わないため、何を心掛ければいいか。

 「まずは間違った“対策”を忘れ、雷を正しく理解すること」。雷研究の第一人者、大阪大大学院工学研究科の河崎善一郎教授は話す。

 例えば、腕時計や指輪など金属は外せといわれるが、「それは全く関係ない」と、巷間(こうかん)の風説にクギを刺す。

 落雷雷雲から地面に向かって放電される現象で、「落雷の起点となる雷雲ははるか7キロ上空にある。指輪や腕時計は塵ほどにも“見える”はずがなく、めがけて落ちてくるわけがない」(河崎教授)。雷は最初、幅数メートルほどで落ち、最後には幅1センチほどの筋になる。

 ◆AMラジオ持参で

 落ちやすいものの決め手は「高さ」だ。地上では雷雲の働きによって電荷が蓄積され、あらゆるものが雷を引き寄せる働きを持つようになる。高さがあるものほど雷に近いため、落雷を受けやすい。都会ではビルに落雷しやすく、運動場や田畑など何もない広場で人への被害が目立つのはこのためだ。

 また、数キロ先の空に閃光(せんこう)を見た数十秒後、ゴロゴロとかすかに雷鳴がとどろくのを聞くことがある。「これは遠雷雷雲は遠いから大丈夫」と判断するのも間違い。雷雲の直径は10~15キロあり、音が聞こえた時点で、すでに頭上には雷雲があるということだ。

 山や海へレジャーに出掛けた際、雷から身を守る方法としてAMラジオを携行するといい。

 「AMラジオは50キロ先にある雷のカリカリ…という音を拾う。山や海にラジオを携行し注意して聞けば、雷に遭う前に手が打てる」(河崎教授)

 しかし、突然の雷雨で、木立の下で雨宿りすることは禁物。木の表面をすべり落ちてきた雷から「側撃」という放電を受けることがあり、危険。同じ理由で壁のない木造の休憩所での雨宿りも避けた方がいい。

 逆に、ビルや自動車の中に逃げ込めば電気が室内に入り込むことはまずないため、人体に被害が及ぶことはないという。

【用語解説】雷

 落雷には大きく3種類あり、(1)直接、人間に落ちる「直撃雷」(2)木の側面を滑り落ちた雷が近くにいた人にとびつく「側撃雷」(3)地面に落ちた雷が地表をつたって人を感電させる-の3タイプがある。雷のうち地上への落雷となるのは1割ほど。ほとんどは地上に落ちる前に雷雲の中で中和されてしまう。大阪大大学院の河崎善一郎教授によると、1回の落雷の電力量は300キロワット時で、甲子園球場のナイター1試合で消費されるほどの電力量が、瞬時に消費されるという。

6月9日8時0分配信 産経新聞


十分注意が必要ですね☆
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